リリコ様インタビュー

――では始めさせていただきます。一番初めに小説を書いたのは何歳くらいのころですか?

A. 小学校の低学年です

―― そのときのテーマって覚えてます?

A. 赤ずきんちゃんのパロディでした。購読していたマンガ雑誌(「小学○年生」とか)『そういうテーマで小説を書いてみよう』という企画があって、のってみたという

―― では、今は特に書いてみたいテーマとか、気にいっているテーマってありますか?

A. テーマはないですけど、書いている途中のものが3つ4つ。それがちゃんと形になればいいなと思ってます

―― 小説のネタはどんなときに思い浮かびますか?

A. 歩いてる時、マンガ、テレビを観ている時とか。

―― それはシーン、人物、ストーリーのどれから思い浮かびますか?

A. シーンが多いです。後は、台詞とか。

―― シーンからストーリーに膨らませるコツみたいなものってありますか?

A. そのシーンにたどり着くまでのことを考える。そんなシーン、台詞が出たのはなぜか、それまでに何があったのか。過去に遡る感じですね。

―― 小説を書き始めるタイミングとして、どの程度話ができたら書き始めますか?

A. その都度違うんですけど……。オープニングが決まると書きはじめることが多いです。その時にどの程度ストーリーが出来ているかはまちまちです。

―― 小説を書くために情報収集やネタ探しはどんなことをどれくらいやっていますか?

A. 以前は、書くために本を読んでいました。意識的に沢山。言葉を知ろうと思って。資料集めはネットでやってます。

―― 書いている途中で続きが思い浮かばなくなったらどうしますか?

A. 強引に書き進めることもあります。それは呼び水的効果を期待して。でも、大概は、まだ書く時期じゃないのだと思って放置してしまいます。

―― 小説を書く上で気をつけていることを教えてください。

A. 一人称でしか書けないので、主人公に感情移入しすぎないように気をつけます。入り込みすぎると思考が巡回してしまうから。このストーリーの全てを知っているのは自分だけだいうことを意識して、書いている世界を客観的に見るようにしてます。

―― では、推敲をするときはどんな点にポイントをおいていますか?

A. 文章の流れ。余分な言葉と足りない言葉を見極める感じです。

―― 得意なジャンルはありますか?

A. 書けるものしか書いていないので、そういう意識はありません。

―― お二人に伺いますが、短編にするか、長編にするかはどの段階で・どんな基準で決めますか?

A. 最初に浮かんだシーンや台詞で決まります。

―― 小説を書くときの環境、時間は決まっていますか?

A. 会社員なので、帰宅後、もしくは休日。

―― 好きな本や作家さんを教えてください。

A. 宮本輝さん、村上春樹さん、小池真理子さん、石田衣良さん……etc。多すぎて、上げたらキリがないので……。本選びは作家さん基準なので、好きな作家さんの本は大概好きな本です。

―― では、その作家さんの作品を読んで、自分が書くときに参考にすること、影響を受けていると思うことはありますか?

A. 文章の流れとか、言葉の展開の仕方とか。参考にするというか、触発されます。

―― 触発されると言うのは?

A. 自分にはない世界を知った気になって、自分にできることが少し増えた気になれる。それで、行き詰まっていても、先が見えたように思えて、また書き出せる。説明しようとすると、うまく表現できないんですけど。……自分にも、まだできることがある、とか思えるんですよ。

―― 文章読本や参考書の類は読んだことがありますか? オススメのものがあれば教えてください。

A. ないです。

―― スランプはありますか?

A. 書けない時はよくありますし、全く書かない時期もありましたし。それをスランプと呼べるのかは、微妙なんですけど……。

―― スランプに陥ったときはどうしますか?

A. 書きたいのに書けない場合は、強引に書くこともあれば、書く時期じゃないと判断して放置することもあります。

―― 小学生のときから書き始めたとのことですが、小学生のときと今ではずいぶん作品の質が変わっていると思うのですが、どんな点が特に変わったなぁとか成長したなぁと思いますか?

A. 使用する言葉の数が圧倒的に違います。それと、物の見方、見え方も変わりますよね。

―― 小説がうまくなる秘訣ってあると思いますか?

A. 言葉ありきのものなので、沢山本を読むのことも上達する方法の一つだと思います。それから、知った言葉の使い方を覚えるという意味で、たくさん書くこと。(秘訣とは言わないですね、これは) あと、言葉を使う才能ってあるのと思うので、そういうものを持って産まれることこそ、秘訣かもしれない。

―― 小説に限界はあると思いますか?

A. 完結している小説は、それが限界なんだと思います。限界という存在。

―― 完結した瞬間にもう先へ進むことはできないと言うことですか?

A. そうです。存在して、発信することしかできない。読み手の全てに同じように伝わることはないから、否定されても、何かを求められても、応えることはできないでしょう?

―― では最後に小説書き仲間に一言お願いします。

A. 小説書くのって、楽しいですよね?

―― ありがとうございました。